JWWで座標展開

JWWで外部変形を使った座標プロットをしたいと相談が来ました。
簡単な外構平面図を描きたいとのこと。
※座標管理のソフトを導入している方には無縁の内容となっております。

あくまでJWWを使ってお手軽に座標展開してみたいという方に向けた内容です。

私のやり方は、
1)「座標計算.xls」というエクセルシートに測点と距離・角度を手入力して放射トラバース計算さておく。※このシートは一旦修了させておく

2)座標計算.xlsではじき出された座標値を「R座標敷地」というJWWで動作する外部変形プログラムのエクセルシートにコピペし、「generate」ボタンを押すとJWWに座標がプロットされます。
(私の環境だと測点と座標値は別々に貼り付けしないとなぜか計算されません、また座標計算.xlsは一旦修了させておかないとR座標敷地が上手く動作しません

ざっとこんな感じです。

R座標敷地のダウンロード先です。
使用方法もありますのですぐに使えると思います。

座標計算.xlsはかなり前にMASAさんという方が作って配布されていたと思いますが現在は無いと思われますので、ネット上で同じようなエクセルシートを探してみてください。

とにかく距離と角度から座標値を計算してくれるもの(専用ソフトでもフリーで使えるエクセルシートでも)があれば「R座標敷地」を使ってJWWに座標展開できます。

R座標敷地のエクセルシートに放射トラース計算ができるシートがあれば完璧なんだけどな。

ザックリな説明ですみません。。。

JWWで座標展開するには

JWWに現地測量した座標点を落としたいと相談がありました。

外部変形を使えばあまり手間もかからずに展開できるのですが、外部変形の使い方やインストール方法が分からないとのこと。
今回はJWWの純正機能を使った座標展開をしたいと思います。

JWWで座標を使って作図するには、まず座標リストを作ります。
その時注意するのが「測量系のX軸・Y軸は逆になる」のです。

測量屋さんから座標リストをもらったらXとYを入れ替えることを忘れずに。
座標は「スペース区切りのテキスト」形式で保存して下さい。

下記のリストは左がY座標で右がX座標です。

最初か最後に「0.0」の座標を入れると後々便利です。
このリストをデスクトップに保存しておきます。

次にJWWを開き、縮尺を1/500にしてからファイルメニューの「その他」「座標ファイル」を選択します。

1)座標ファイルのメニューでは「m単位読み込み」を押します。
これをしないと面倒なことになりますのでお忘れなく

2)先程デスクトップに保存したリストを指定します。

3)ファイル読込で、画面上に作図します。

この時に、座標リストに入れた「0.0 0.0」が活かされます。
今回のリストでは図枠の遥か右上に目的の図形が作図されます。

左下の赤丸がA3図枠ですから図形を見つけるのは大変ですね。
目的の図形を図枠内に「移動」します。

これが作図された図形です。
思っているのとは随分違うので修正します。

点で作図してくれませんので「接点」を見つけ出し「点」を作図
測点番号や測点間距離を落として作図は完了となります。

もっと単純な区割りであれば作図も簡単ですよ。


【おさらい】

・座標リストはX軸・Y軸を入れ替えた「スペース区切り」のテキストファイル

・JWWでは、ファイルメニュー・その他・座標ファイルから
「m単位読み込み」「ファイル名指定」「ファイル読込」の順番で作図

・接点に「点」を落として測点名等を作図して完了

おおよそこのような流れでJWWで座標作図ができるようになります。

それでもやはり外部変形を使うほうが後々便利なのでぜひ習得して下さい。
R座標敷地についてはこちらから